2021.06.25
こんにちわ、宮地です。
今日も父の事を書かせていただきます。
前回のブログから、色々な事がありました。
家族での服薬管理はうまくいっています。
交代で誰かが行くのですが、全員が薬の事をしようと勢ぞろいしてしまう事もありました(;^ω^)
薬の効き目は明確で、物忘れは治りませんが、ぼーっとしている事が減りました。
父の場合、やはり目立つのは被害妄想です。
例えば、30万円盗まれたから今から警察を呼ぼうと思う、と混乱しながら家族のあちこちに電話したり、
そのお金は家族の誰かが盗っているというような話になってしまったり、
時には人に貸しているような事を言う事もありました。
また、家族の誰かが怒っているとか、一言も口をきいてくれない、と言っている事もあります。
父本人は本気で思い落ち込んでいるので、見ているこちらはそれはそれはかわいそうになります。
電話は時間問わずかかってくるので、こちらの状況やコンディションによりカッとなる事もありますが、
そういう時はたいてい、父もよくない方向に進みますし、私も自己嫌悪で居ても立っても居られなくなります。
認知症介護の大変さは理解しているつもりでしたが、ここにきて実感しました。
なんとか安心してもらう為に、いつもうまくいくのは、本気で話を聞いて分かりやすく答える。
否定せず、したいようにしていいと、気持ちに響くように漠然とやさしく伝える、
という当たり前の方法です。父の気持ちを尊重して話します。
そうすると、混乱が治まったり忘れたりして、ニコニコしてくれます。
認知症の混乱や妄想にはそれなりに理由がある、という事は仕事がら知っていましたが、
確かにそう思います。
お金を盗られたというのは、お財布にお金が少なくなると始まる事が多い妄想です。
父の話をよく聞いていると、どうも誰かに何度か渡してしまったような気配もあり、
言う事も変わりますし忘れていますが、不安や不快な気持ちは残っていて、
それが物盗られに繋がったりするのだと感じます。
家族に盗られたと言い出すのも、私も含め子供たちの若いころの悪い行いが影響しているのでしょう。
家族の誰かが怒っている、ということについても、会話中に物忘れを指摘されたりするので
責められているような気持になっているのだと思います。きっと、劣等感もあるでしょう。
先日の受診で、軽い抗うつ剤がでました。
飲み始めて、少し被害妄想は減ったように思います。
父は幸いとても周りに恵まれています。
がんばって働き、家族を支えてくれた父には、これからはのんびりと笑顔で過ごしてほしいです。
できるだけ不安を取り除き、ニコニコと過ごしてもらえるよう寄り添い続けようと思います。